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【コラム】 早期経営改善計画を策定してみませんか

早期経営改善計画策定支援という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。
これは、中小企業や小規模事業者が、税理士等の外部専門家の支援を受けて、
早期経営改善計画を策定し、これを金融機関に提出することで、
自己の経営の見直しと早期の経営改善を促すというものです。

この計画には、資金繰り計画やビジネスモデル俯瞰図が含まれます。

この計画策定を通じて、事業者のみなさまには、下記のメリットがもたらされます。

1.自己の経営の見直しによる経営課題の発見や分析ができる。
2.資金繰りの把握が容易になる。
3.金融機関との関係が強化できる。
たとえば、ビジネスモデル俯瞰図を作成する際には、
歯科医院を中心として、どのような利害関係者がいるのかを洗い出します。

通常、歯科医院には、患者、歯科材料の供給先、技工所等の利害関係者がいます。

歯科材料の仕入れ先→歯科または技工所→患者というように
お金が流れていきますが、これをバリューチェーン(価値連鎖)と呼びます。

この流れを改めて明らかにすることによって、
どこにどれだけのお金がかかっているのかを把握しようというのが
ビジネスモデル俯瞰図の一つの役割なのです。

ビジネスモデル俯瞰図が出来上がると、
それを囲んで、歯科クリニックの先生と会計事務所スタッフは
「共通の絵」を手にいれたことになります。

毎月巡回することを基本としている弊所では、
このような「共通の絵」というツールをもとに、
クリニックの先生とのコミュニケーションを図ることができる、
と考えております。
これが、「経営課題の発見と分析」につながっていきます。

次回以降、早期経営改善計画策定にあたり、
具体的なステップを解説してきます。